わたしはいい子。

アダルトチルドレンの30代独身女の雑記

お母さんに手作りのサンドイッチを作って「汚い」と言われた事

時は遡って、私が小学校1年生くらいの時の事だ。

 

ピーターラビットの絵本が家に沢山あった、その中でお気に入りの本があった。

うる覚えだが、フィッシャーどんがおもてなしを頑張るお話で、蝶々のサンドイッチを作って、みんなで楽しく食べるお話だ。

 

純粋に大人への憧れで、お買い物やお料理に興味がある時だった。

 

お母さんみたく、台所に立って、料理をしてみてお母さんに蝶々のサンドイッチをフィッシャーどんみたいに作ってあげようと思った。

きっと私はお母さんがピーターラビット達みたいに喜んでくれるに違いないと思って、わくわくした。

 

その時、母はキッチンにいなかった。秘密で作って、喜ばせようと思って、食パンを取り出して、マーガリンを塗った、ケチャップも塗ったかもしれない。

そして、トマトを切って、蝶々はさすがにのせれないから、スライスチーズを蝶々の形に切って、載せた。

 

はっきり言って、ただ食パンに色々のせただけだ。でも、小さい私ながら楽しく料理をして、喜んでくれる母を想像した。わくわくした。

 

リビングの扉が開いて忙しそうにしている母に、「これあげる!」と蝶々のパンを白い陶器の皿の上にのせて、渡した。

 

思いにもよらない反応が返ってきた。

 

「いらんわ。そんな、人が手でベタベタ触ったもん汚くて食べたないわ。食べ物粗末にして。自分で食べや。」

 

汚い…のか。知らなかった。

わくわくして作ったパンとフィッシャーどんの本が私の中で、急にどうでもいい汚いものに見えてきた。

 

私はパンをみて、喜んでくれると思ったのにな。と悲しい気持ちになり、あんなに美味しいだろうと作っていたものが、今見るととても不味そうな汚い食べ物に見えた。

 

捨てると怒られるから、サランラップをして冷蔵庫に入れた。

 

それから、

何日たっても、蝶々のサンドイッチは冷蔵庫の片隅にあって、だんだんチーズが乾いてきて、端が上に上がってきた。

 

ある日みると、なくなっていた。

きっと捨てられたんだろう。

 

私はそれから、ピーターラビットのフィッシャーどんの絵本はみてない。