わたしはいい子。

アダルトチルドレンの30代独身女の雑記

モラハラ彼氏にストーカー呼ばわりされ110番して事情聴取を受けた

今くらいの少し寒くなってきた季節だった。

薄手のコートを羽織って会社帰りにいつもの様に彼氏の家に向かうべく、

特急に乗る。

そして、夕食を外で済ませて明日に一緒に観よう。とDVDをレンタルショップで借り、彼氏の家に行く。

 

次の日は昼まで寝てダラダラ二人で漫画を読んだり、ゲームをして過ごしていた。

「明日も仕事だし観ようか。」と、私の観たかった映画「テッド2」を彼がプレステ4に入れた。

 

テッドは、アメリカのブラックジョークコメディだ。

可愛いくまのぬいぐるみとは裏腹にドラッグはするし、下品で差別的な過激なワードを連発する。そんなギャップとラストの友情を育むシーンでは、みんな感動し、続編ができた。

 

続編は、より過激なブラックジョークとイジメ的な表現が連発された。

まあ実話ではないし、今回は過激だなあと思って「あはは」と笑いながら観ている私は、笑う気持ちが消滅するほどの嫌な雰囲気を彼から感じた。

 

彼は下ネタで笑う女性や下ネタを言う女性が嫌いなわけではないが、彼にとってテッドの過激な下ネタや差別的、いじめを想起させられるワードが受け付けなかったようだ。

さっきまでにこやかだったが、彼は険しい顔で溜息をもらす。

 

私はすぐに察して「もう一つのDVDみよっか?」とフォローする。

彼は「もう、今こんな気分の時にもう一つ見ても楽しく見れないからいいよ。続けて観てて。」と言う。

 

そんな雰囲気ではない。緊張感のある空気に変化した逃げ場のない単身の1Kでは、耐えるしかなかった。

「そしたら晩御飯でも食べに行こうか?」私は、この位の事だからすぐに機嫌は治るだろうと気分転換を促した。

 

だた彼にとっては非常に傷ついたようで、私の顔色伺いにもイライラしだした。

そして、私に攻撃が及んだ。

 

「こんな不愉快なもん観て、笑える神経ってどうにかしてるでしょ。何でこんなものが観たかったのかと借りる時に思ったけど、お前が観たいって言うしなあ。」

 

少し声を張って非情な発言を彼はした。

「そういや、前の彼女も観たいーって、俺観たわ。その時より不快やわ。女ってこんな最低な内容で笑えるとか、本当に何も考えてない馬鹿だよな。ホンマ、馬鹿ばっかりで嫌になるわ…」

 

言い返すと、また大惨事になるので、私は

「そしたら、もう今日は観るのやめて別の事しようか!」と言ったが、彼は譲るわけがない。

 

「いや、もう本当に何しても楽しめる気分じゃないから、帰って?」と彼は言った。

 

彼の住んでいる単身アパートは駅から徒歩10分だ。山のふもとにあって空気はおいしいが、暗い。

もう日が落ちるのが早くなった、こんな肌寒い時期に街頭もない、真っ暗な山道を歩くのは怖かった。

それをしろと彼は言っている。なんて思やりがないだと私も悲しくなり、感情的になった。

「こんな夜道を歩いて帰れって、酷くない。」

 

私の中でも少し抑えていた感情や憤りが出てきてしまった。

「今日は帰るけど、次いつ会うかだけ決めてよ。」

 

彼は呆れたように「だから~、今そんな気分じゃないから、もういいって。うざいから!」

 

私も彼を失う事がとても怖かった。だから、無視する期間が苦痛でたまらなかった。

会社を休んで、彼に会いに行ったりもしてしまっていた。私も既に普通の判断力はもちあわせていない共依存にどっぷり浸かった状態だった。

 

「次、いつ会うか決めるまで帰らない。いつ会う?」私も頑固で、無視期間は避けたかった。私たちの空気は段々おかしな空気になってきて、ヒートアップしてきた。

「だから、今日は帰れよ!しつこいぞ!」

「いや。決めるまで帰らない」

「すぐにさー、帰ってたら明日でも会えたかもしれないのにお前、本当に馬鹿だな。もう早く出て行ってくれよ。」

「じゃあ、いつ会う?」

「だから出て行けって言ってるだろ!!!」

テッド2がテレビで哀しく流れている7畳くらいの部屋に大きな声が響いた。

彼の怒った顔、怒鳴り声、何でいつもこうなるのかな、何でうまくやれないのかな。

私は色んな感情で悲しくて、悔しくて、涙が出そうな感情だったが、

既にもう沢山怒鳴られ、酷い言葉を日常的になげつけられていたので、

感情や涙は心から切り離されていた。

 

私は引き下がらなかった。

「じゃあ、いつ会うか決めてよ。」

 

彼はカッとなった表情で、私を押して外に出した。

私は力では到底かなう事はなかったので、はだしでノーメイクのまま、アパートの廊下に突き飛ばされて尻もちをついた。

 

汚い蜘蛛の巣や蛾のいる、暗い廊下で手についた土をはらって立つ。

ドアの隙間から靴とカバンをまるで、ごみ置き場に投げ込むように「ぽい」っと外になげて汚い掃除の行きわたっていない廊下にむなしく散乱した。

とても腹が立っただろうし、こんな酷い扱いを受けて悲しくもあっただろう。

でも、私はもう彼を「負かしてやる」という気持ちしかなかった。

 

私はカバンを背負って、靴を拾って、履き、インターフォンを押し続けた。

今思うと、私も相当に狂っている。「類は友を呼ぶ」とはよく言ったものだと、今なら感じる。私も意固地になって、「会う日を決めるまで、絶対に帰らないから。」と廊下でインターフォンを押し続けた。

 

彼は鬼の様な形相で、ドアを開けて大声で叫んだ。

「しつこいんだよ!!!!帰れっていってるだろーーーー!」

彼は頭の血管がはちきれそうな位、怒って早口だ。

まるでさっきまでの和やかな関係が嘘の様に、私に大切な人でも殺されたかの様な、

凄く憎んだ顔で、私に言った。

「お前のやってる事はストーカーやぞ!今から警察呼ぶから!!!!ストーカー容疑で捕まれよ!!!!」

 

彼はまだ、思いとどまって私の選択を確認した。

いう事を全く聞かないのが腹立たしかったのだろう。

 

私も頑固に「会う日を決めるまで、絶対に帰らない。」と言った。

 

そうすると彼は私の前でこれみよがしに、私の目の前で110を押して、

「すいません、ストーカーされて女が家の前に立って帰らないんです。どうにかしてください。あー、はい。僕一人です。住所言いますね。〇〇市〇〇区……」

 

私はその状況を無表情で見つめていた。彼は通話終了ボタンを勢いよく押して私に言った「警察くるから。そこで待っとけよ!!このキチガイ!」そう言ってバタン!と、

つよく鉄のアパートの扉を閉めた。

 

硬い冷たい音が静かな住宅街に響いた。

 

私は時間の感覚が分からなかった。

泣きたくても何も涙から出なかった。きっと悲しかったし、腹が立っていたのに、何も感じなくなっていた。

段々、夕焼けが終わり日が落ちて、寒くなってきた。

こんな家から遠い所で寒くて独りぼっちで、私を捕まえに来る警察を待ってた。

 

 

ピーポーピーポー。

街頭のない静かな住宅街にサイレンの音と赤い電気で非日常な雰囲気に気が付く。

 

30代くらいの男性2人の警察官が、忙しそうにこちらに向かってきた。

「貴女が待ってる女性?」そういって私に近づいてきた。

もう一人の警察官は彼氏の部屋のインターフォンを鳴らし、彼の事情を伺いに行った。

 

私にも警察官がこうなった経緯を詳しく聞かれた。事情聴取というものだろうか。

私が事情聴取受けてるなんて、変なの。

 

意固地になって帰らなかった、ただの痴話げんかで、ストーカーではなく、さっきまで二人で映画を観ていると彼が急に機嫌が悪くなって、こんな事になった事情を事細かに説明した。

 

一通り把握した警察官は、私に聞いた「そうか…、因みに彼氏に暴力はふるわれていない?最近こういうケースで大けがをしたり、亡くなる女性が時々いるからね…、未然に防ぎたいんだ。殴られたりはしていないの?」

 

私は言葉の暴力は酷く受けていたが、身体的には受けたことがなかったので、

「殴りはしないんです。」とだけ言った。

 

警察は、言いにくそうに言った「…こんなの警察の僕が言うのもおかしいけれど、貴女と彼氏さんとの関係は、このまま同じ状況が続くし、早く別れた方がいいよ。彼氏の部屋に置いてる荷物、取ってきてあげようか?君は部屋に入れないけど、あるなら彼氏さんに荷造りさせるよ。」と言ってくれた。

 

私を心配してくれた優しい言葉に触れたのが、久しぶりで、涙がでた。

頭では理解している「早く別れた方がいい」が中々受け入れることの出来なくて、悩んでいた。

「荷物は…また自分で取りに来るんで大丈夫です。送ってもらうか…。まだ、スッパリ関係を断ち切れないので、自分自身でも葛藤しているんです。ありがとうございます。」と、泣きながら警察官に伝えた。

 

警察官は、腑に落ちないし、理解できない顔をしつつ、

「そしたら、今日は家に帰りな。家は〇〇市だから、まだ帰れるね。」

「ご迷惑、おかけしてすみません。ありがとうございます。」

そういって私は、彼の地元の駅を後にした。

彼には結局会えなかった。

 

家に帰ると父と母がいる、日常的な空間だった。

おかえり、と喜んでくれる飼い犬の温かさを感じて、気が緩んで母に笑いながら伝えた。

「今日さー、〇〇君がまた怒って。110番して警察呼ばれたわ(笑)」

あまり驚かない母親も驚いて詳しく聞いてきた。

私は軽く返答して、一人部屋にこもった。

 

「死にたい、死んで楽になりたい」

真っ暗にして、間接照明だけつけた部屋で、そんな思いが頭をぐるぐる回る。

 

でも死ぬのはいけない。逃げちゃいけない。

一応こんな事っていうのは理解しているから、こんな事で死ぬのは馬鹿げてる。

でもこれ以上、自分ひとりでは処理できないし、友達にもあまりにも過激な内容すぎて、

笑い話でヘラヘラとしか話せない。どうしたらいいのか分からなかった、ただただ辛かった。苦しかった。

 

私は‘いのちの電話’に電話した。全然つながらないけれど、

誰かに聞いてほしい。辛いのに、何故か家族や友達に話すときは、笑いごとで話してしまう。

 

その夜、4回ほどかけて中年の女性が電話にでた。

でるまでコール音が鳴っている時に「こんなに電話がつながらないほどに私と同じく死にたい人がいるんだ…」と考えていた。

 

なんだか長くなりました…。

 

また続きを書きます。

 

その他のトンデモエピソードはこちらです!

彼のおかげで自身の生き辛さの真実までたどりつけたので、良い勉強したと思ってます。

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