わたしはいい子。

アダルトチルドレンの30代独身女の雑記

機能不全家庭をテーマにしたストーリー漫画 8選

血の轍

過干渉で、母と息子が共依存した関係で、ある事件が起きます。

母親の未熟な人格と段々追い込まれていく息子が病んでいく過程が見ていて心が締め付けられます。自我を持っていつか、子は離れていくのに、それを許さない親って沢山いますよね…。れっきとした魂の殺人です。

 

愛と呪い

宗教にのめり込む家族と性的虐待を行う父親を持つ、少女の話。家族という愛が育まれる場は表裏一体で、閉鎖的な中で人の人生を終わらせてしまう様なコミュニケーションが交わされている場でもあります。少女に対して性的いやがらせを「おふざけ」として行う父親に対して、母親が「やめときや~笑」で返している所の親の人格の未熟さが、リアリティで、胸が苦しくなります。今、30代半ばの方が少年・少女時代を送った時代でのサリン事件や神戸連続児童殺傷事件が起こり、嫌な気持ちをタイムスリップさせられます。

 

凪のお暇

凪は「自分」というものがなく、なんとなく生きていて、その中での世間体の「普通」を保つのに精いっぱいです。そんな彼女は彼氏の事で仕事をやめて、引っ越しをして、自ら産まれ直しを行って、色んなささやかな事に幸せを感じ、一歩ずつ自分を取り戻していくお話です。キーになる人物みんな、人生の迷い子なんです、なんとなく流されて、自分の「好き」を尊重せずに抑圧して生きてる。ほわんとした世界観ながらも根本の問題は深刻で根深い。でもそれに自分で立ち向かいもがきながら前進する主人公を自分と重ね合わせてしまう箇所も所々。

 

「子供を殺してください」という親たち

トキワ精神保健事務所の押川剛さんが、民間と精神疾患専門病院をつなぎ、家族を助けていく。というより、機能不全家庭で犠牲になった若者の自立支援に力を入れる熱意がこもった鮮烈な作品。家庭内暴力などを行う精神疾患を患い、親が手のつけれない所まできてしまった所に入って、依頼を受けて、子供に会う。「なんでこんな事になってしまったのか。」という事を自覚していない親達が無様に描かれています。体裁を気にし、変な方向に子供を甘やかし、最終的に家庭内殺人なる最悪のケースをも見てきた押川さん原作のノンフィクション作品。精神疾患の事について差別的で隠そうとするこの日本社会をどこにも属さず切っていく押川さんの熱意がこもっています。もっと理解が深まる事に私も何か励みたいな!と思えるお仕事です。

押川剛さんの詳細はこちら

 

ギャングース

めちゃいいです!戸籍のない少年院出のホームレス少年たちが、黒いお金だけを窃盗する、タタキ集団、バックスカーズ。家族に壮絶な虐待を受けた彼が物には貧しいが、いい仲間で溢れてる!本当に血の繋がりって大事なのか…って思わせてくれるくらい、裏社会でドタバタする彼らの友情には涙しちゃいます…!

主人公のカズキの様なパッションの持ち主がもうすこーしだけでもこの日本にいればいいのにと思います。号泣!

 

健康で文化的な最低限度の生活

めーちゃくちゃ為になる!本当に福祉の仕事であるケースワーカーさんがここまで心も気持ちも動かして活躍してくれていると嬉しすぎます。時々生保で、酒飲むんじゃない、遊ぶんじゃないって聞きますが、この漫画をみると、その考えは間違ってた事が理解できます。日本の貧困、シングルマザー、精神疾患…などなど健康で文化的な最低限度の生活が出来ていない人は沢山いて、みんな葛藤があるんですね。色々視野が広がる漫画です。

 

ちいさいひと 青葉児童相談所物語

元虐待サバイバーの青年が児相で働くお話。

実務を通して、虐待の加害者である母親と対峙しようとする姿はとても前向きでいいと思います。復讐や、悪い気持ちに心が囚われず、真っ直ぐに生きる彼に少し違和感は感じますが…、子供を見下す事は全然違う。と常に伝える熱いメッセージに心揺さぶられます。

 

人間失格

太宰治の「人間失格」が現在の時代という設定で、綴られる美しく、汚く、寂しい物語。彼が、何故、薬物中毒になり、セックス依存症になり、自殺未遂を犯すのか…。家柄もよく容姿端麗で頭も良かったのに、何があったのか…。それは深く描かれてはいませんが、子供の頃から色んな苦しみの中で育った生きづらさが彼の一生に表されています。

 

以上です、親近感がわくとともに、

少し辛くなる場面もあるかと思います…。

とくにふみふみこさんの愛と呪いは酷いですね、リアリティと突き刺さる生々しさが…。

 

私はそこまで酷くないのかなぁ…なんて考えてしまいますけど、こんなに生きづらくなければこんなに深く考えなかったしな。とも思います。